2006年 06月 28日
0446 悔しくて

悔しくて
悔しくて
ただ悔しくて
素手で穴を掘る
むなしくて
むなしくて
ただむなしくて
土を掻き分ける
あとなんど無常な墓穴を掘る
血のにじんだ指先が
悔しさとむなしさをほんの少し
わかちあう
どんより低い雲
今にも雨がふりだしそう
遠くで雷の音もしている夕方
いつものようにごはんを届ける
すると1匹の子がいつもよりあわてて駆け寄り
なにかいいたげ
そしてどこかに連れて行きたいようだった
胸騒ぎ・・・・
ついていくといやな予感は的中だった
まだ大人になりきっていない猫が横たわっていた
事故?虐待?とっさに状況を見る

狭い道の端に血の跡があった
事故にあったのだろうか
血の跡は引きずるように仲間のところまでのびていた
仲間のいるごはん場所の片隅
ここまできて息きれたのだろうか・・・・
悲しそうに仲間が囲んで座っていた
なかなかぼくがいるとゴハン場所に近づけなかった子
捨てられてから
一生懸命悲しみに耐え
仲間に出会いひっそりと生きてきた
知ってるよ
ぼくが立ち去ったあとそうっとゴハン場所にきてゴハン食べていたね
知ってるよ
ぼくが車にぶつけられたとき
道路で座り込むぼくに一番最初に近づいてきてくれたこと
忘れない
忘れるものか

固い固い土を
素手で掘る
みるみる指先から血が出てきた
痛かっただろうね
辛かっただろうね
どんより低い雲がほんの少し切れて
天使の階段が現れた
ここから先は苦しまなくていいよ
辛いこともないよ
いつかぼくが虹の橋にたどり着いたら
忘れず声をかけておくれ
きっと素敵な話ができるはずだから
by nora8787
| 2006-06-28 21:04
| 0401~0450




